どうも、ゆきけーです。

今回は、コンサルティングに応用できる理論として
マクレランドの氷山モデルについて
お話ししていきます。

 

この法則は、ハーバード大学のマクレランドさんという教授が提唱した、
人間の素質の表出のしかたに関する理論です。

 

この氷山モデルを説明する前に、
関連する理論をあらかじめ先にご紹介しておきます。

 

 

コンピテンシー

コンピテンシー理論といいまして、
これはある特定の事をするのに適した個人の素質をパターン化、
ステータス化したものです。

 

よく使われるのは、特定の仕事で成功する人を調べて、
それらの人の持っている共通した素質をステータスとしてまとめ、
新しい人のその業界への適正などを調べたりします。

 

お医者さんとして優秀な人はこういった資質を持っている人・・・
政治家として優秀な人はこういった資質を持っている人・・・
漫画家として優秀な人はこういった資質を持っている人・・・
小説家として優秀な人はこういった資質を持っている人・・・

 

といった具合です。

 

 

たとえば小説家として優秀な人が持っていそうな資質を挙げてみます。

 

・新しい目線でものを見れる発想力
・継続して執筆し続ける継続力
・読者の望むニーズを察知する対応力
・すばらしい描写ができる文章力etc…

(これはあくまで私がそうだと思っただけの項目です)

 

そしてこれらを項目として設定し、
作家志望の人をこういった項目で評価し、
その人の適正を判断するわけです。

 

あなたは見込みあるかなー?
という風にです。

 

これが、コンピテンシー理論です。

 

 

氷山モデル

そしてこのコンピテンシー理論を更に発展させたのが
氷山モデルです。

 

この氷山モデルは、人間の表に見える形で出ている素質は
その人の持っている素質の5%しか表に出ておらず、
実際の結果を左右するのは見えていない残り95%の部分が
大きい、とする理論です。

 

氷山は水面から出ている部分は全体のわずかで、
その大部分は水面下に沈んでいて見えません。

 

なのでこの名前が付けられたんですね。

 

 

一般的に水面下に隠れてしまい見えてこない素質というのは、
心理面、つまり

・動機づけ
・価値観
・性格

などがあります。

 

逆に、表に出やすいのはテクニック面など、
目で見て分かりやすい部分です。

 

 

さっきの小説家のコンピテンシーで見てみると、

・継続力
・文章力

以外は見た目では分かりません。

 

さらに継続力もその原動力は性格など心理面によるものが大きく、
今は継続できていなくても、ふとしたきっかけで出来るようになる
可能性があります。

 

なのでこの場合は、文章力しか判断できないわけです。

 

 

このように、人の素質は、今目に見えている部分だけでは
判断できません。

 

そのクライアントが何か悩みを持っていて、
それで本来の実力が出せていないだけかもしれません。

 

どんなきっかけで好転するか分かりません。

 

なのでコンサルタントとして顧客と対応していくときには
その人の持っている隠れている素質を伸ばすように
指導していくべきです。

 

クライアントさん本人よりもその人の隠れているものを
見抜き、伸ばしてあげることが、コンサルタントの教育者
としての役割です。