どうも、ゆきけーです。

今回は、ノスタルジアマーケティングについてお話しします。

 

ノスタルジアマーケティングとは、
人は昔に体験したことに無意識に価値を見出し、
すばらしいものだと感じる性質と、それを利用した
マーケティングテクニックです。

 

例えば小さいころに見たアニメや読んだ漫画は、
今になって思い返してみると、やたら

 

「良かったなぁ」と思ったりしませんか?

 

その後大人になって再び見てみたら
それほどでもなかったりしますし、
人は過去に体験したり良いと感じたものは
無条件に良いものだと思いやすいです。

 

 

初モノ

これを利用したテクニックとしては、
自分が何でもいいので第一人者になることです。

 

どんなささいな事でも、それを自分が初めてやったと
前面に出すことで、読者はあなたを
何かしらの第一人者として記憶にとどめてくれます。

 

それほど、初モノというのは人の記憶に残ります。

 

なのであなたが数年後に再びそれに関しての
企画をやった時は

 

「あ、あの時の人か」と思ってもらい、
顧客に集まってもらいやすくなります。

 

 

歴史の厚み

あとは、単純に長くネットビジネスをやっていると
顧客はあなたに信用を置きやすくなります。

 

ネットビジネスを始めて1年目より、
ネットビジネスを始めて7年目の方が、
より信頼を得やすいですよね。

 

よく老舗旅館とかが実際のサービス内容も確かめず
無条件で信用できるんだなと思ってもらえるのは、
創業100年とか、単純に長く続けてきた歴史があるからです。

 

もちろん、長い間商売を続けてこれたのは
何かしらの良いところがあるからなのでしょうが、
その創業100年という言葉自体によって、
ほぼ自動的に信用されやすくなる心理が人にはあります。

 

 

古き良き・・・

また、人は困難に直面すると、
過去のよかった時代を思い出し、安心しようとします。

 

未来と現在に希望が持てず、過去に安定と安心を求めるからです。

 

辛くなったとき、無性に子供時代に帰りたくなって
意味もなく駄菓子やレトロなオモチャを買い求めてしまうのもこのためです。

 

その過去が決して恵まれなかったとしても、
昔のことは無条件で美化されているので、
現在よりも良いものだったと感じやすいんです。

 

なのでこの手法は、不況で社会が不安定になり
キナ臭くなってきた時に使えます。

 

現状が不安定になってきて、「あの良かった過去に立ち返ろう!」
という心理が、昔流行ったものを良く感じさせやすくなります。

 

 

リメイク商法

また、昔にあったものが無条件でいい思い出となることから、
しばしば様々な業界で、昔流行った物のリメイクや
リバイバルがされています。

 

コロコロコミックも、子供のころに流行ったコンテンツから
時代を逆算して、大人になった当時の子供向けに
リメイクしたコンテンツを売り出したり、
コロコロアニキなどを発行していますよね。

 

あれもノスタルジアマーケティングです。

 

 

不完全だからこそ味がある

また昔のものが懐かしく感じるキーワードとして、
不完全さがあります。

 

どんなものだって現代に比べれば、昔の物は未発達で
不完全なものばかりですよね。

 

時代が成熟して完璧で複雑なものが増えてくると、
しばらくするとそれとは逆行した、
不完全でシンプルなものが好まれるようになってきます。

 

そしてそれは、昔のものをリバイバルする動きにもなります。

 

完璧さ、複雑さが極まった時代になると、
その反動として昔のようなシンプルで手作り感のある
不完全なものに価値を見出しやすくなります。

 

完璧さと不完全さは常に時代のシーソーで
揺れて変化しています。

 

今現在がどちらがわなのかを理解することで、
打つべき戦略がわかります。