世間の社会では、未だにオタク(特に二次オタ)が気味悪がられています。

 

昔よりは断然、社会から認知されているのに、なぜ偏見が減らないのでしょう。
もしかしたら、社会への露出機会が増えたから逆に偏見が増えたのでしょうか。

 

そもそも一般人と、オタクましてや二次オタは、基本的に相容れない存在なんです。
今回は二次オタとはどういった存在なのかについて書いていきたいと思います。

 

 

 

 

そもそも私達の趣味はどういったもの?

 

まず、一般人からよく

 

「気持ち悪い」

 

と言われてしまっている行動についてリストアップしてみます。

 

 

・二次元の女の子に興味や恋心や欲情している事を推察できる
物や言動を「一般人」のいるところで見せてしまう。

 

・全員ではないが、自分に自信が無く
ビクビクするような仕草や言動を過度にしてしまう。

 

・世間の慣習から来る、その年齢の男性に求められているような服装をしていない。

 

・付き合っているカップルや、おしゃれをしている男性を妬む

 

・多数派の社会通念上、適切とされているライフステージ観を持っておらず、
ひたすら二次元に没頭する様。

 

・一般人からすると価値の無い、二次元の少女に対して非常に興味を持ち、
その為に常軌を逸した出費を厭わない様。

 

etc…

 

 

一例をあげましたが、共通するのは

「一般人の考える」模範的、妥当な男性としての性質を持っていない
(一般人からすると)子供っぽい思考や行動

これらに集約されると思われます。

 

私達二次オタからすると至極当然の嗜好なのですが、
一般人から見ると奇異なものとして映るようです。

 

このように、社会通念上模範的でない性的嗜好を持つことを「性的倒錯」といいます。

 

 

 

 

一般人から気持ち悪がられている私達の趣味、「性的倒錯」

 

性的倒錯とは、性に関連する思考や行動について、
社会道徳的でない領域のもの全般を指す言葉です。
ロリコン、ペド、また架空の存在に欲情するのも性的倒錯です。
その他様々なフェチがこの性的倒錯のカテゴリになっています。

 

 

こういった性的倒錯は、模範的な社会通念から逸脱しているものとして、
多くの人が感覚的に忌避しています。

 

 

なんと、私達が普通に嗜好しているものが、
一般人からすると嫌なものだったのです!

 

 

性的倒錯が嫌われている理由

 

なぜ感覚として嫌われているかというと、
そのコミュニティを維持、発展させていく上で害となるからです。

 

そのコミュニティで醸成された、繁栄する為の望ましいと意味づけされた価値観があり、
そこから外れた者には「嫌悪感」を抱き排除する社会心理があります。

 

健全に男女の恋愛をして、健全に性行為を行い、健全に子供を生み育てるのが、
一般人のコミュニティの繁栄上理想だからです。
コミュニティを存続させる為、逸脱した性的行動をした者を「異物」とし、
排除しなければコミュニティは平和になりません。

 

別に私達だって悪いことしてるつもりは無いですよね・・・。
ちょっと画面の中の女の子の方が理想的なだけなんですが・・・。

 

例えば戦後の日本というコミュニティの中では、
中学生から高校生くらいの時には甘酸っぱい恋愛をして、
30くらいまでには結婚して子供を生んで、子育てを全うする、
という「模範的だと意味づけされた」社会通念的なモデルがありました。

 

そこから外れてアニメやエロゲの中の女の子にばかり長年執着し続けていると、
「変な人」と思われ気味悪がられてしまうケースです。

 

これが性的倒錯がタブー視され、二次オタが一般人から気持ち悪がられる理由です。

 

こちらからすると、放って置いてほしいというのが率直な意見ですが・・・
異物はコミュニティから除外したくなる仕組みなんですね・・・

 

しかし、こういった仕組みは必ずしも我々に不利に働くばかりでもありません。

 

 

 

「社会通念」は、一般人だけのものではない

こうして排除する「一般人」も、あくまで多数派だから通じるのであって、
理論の拠り所とする「社会通念」も、
結局は支持するする人が多い少ないという問題なだけなんです。

 

その証拠に、我々二次オタ同士が集まるコミュニティの中では、
二次元の女の子に恋を抱いたり、行為の対象とすることは、
程度の差こそあれ一般的な事だと認識されています。

 

これがこのコミュニティの「社会通念」となり、
逆にリア充がこのコミュニティの中に入ると、

二次元の女の子を性対象とする事を良しとする
コミュニティの社会通念に反しているので嫌悪感を抱き、
排除しようとする心理が生じます。

 

どちらが多いか少ないかというだけの話なんです。

 

「お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな」
が、どちらの側でも相対的に起こりうるんです。

 

じゃあやっぱりオタクはオタク同士で人目のつかない所に集まって
ひっそり楽しんだほうがお互いに良いという事ですね!


それと、
実は、二次オタが嫌われる理由には、もうひとつの側面があります。


 

次に、オタク趣味が持つ幼児性について述べていきます。

 

 

 

 

「気持ち悪い」という心理の裏側

 

一般的にオタク趣味というのは、わざわざ普通の趣味とは言わず
「オタク」趣味と言われていることからも分かるとおり、
社会通念上、模範的な大人がするような趣味ではない、という意味合いが含まれています。

 

つまり、「大人なのに大人らしくない事をしている」と言い換えることも出来ます。
これは、一般人がオタクを気味悪がる要因の一つだと考えられます。

 

 

確かに家族持ちでダンディで優雅にゴルフに興じるとか、
そういったものは無いですが、だからといって気味悪いとまで
言われることは無いじゃないかと思いますよね・・・

 

ですが、実際はものすごく気味悪く感じられているようです・・・!

 

人間は、意味の関連性に不自然が無く、自然な状態だと安心します。
これは、物事の意味に文脈性を見つけると何が起こるかを理解、予想することができ、
自分の分からない事は起きないとし、安全を確信するからです。
また理解することで、自分と同じ価値観を持っていると認識し、共感が生まれます。

 

 

一方で、そうでない物を感じると違和感を生じます。
違和感というのは、自分が知らない感覚という事です。

 

自分の知らない、理解できない事象が起きていて、
どのような事が起こるか予測できず、不安を感じるからです。
この不安が恐怖となります。

 

また、自分の理解できない価値観を持っているとし、相手を異物と認識し拒絶します。

 

 

つまり、大人なのに大人らしくない事をしていると、
一般人からは未知な上に異物の領域なので恐怖や拒否感を感じてしまうのです。

これが「不気味」という感情として出力されます。

 

まるで異形の怪物みたいな言われ様ですよね・・・

 

 

 

 

大人なのに子供じみている、という不整合

 

では、この場合の「大人らしくない」とは一体どういう事でしょう。
これは、倒錯について言及することで解明できます。

 

倒錯とは、世間一般的に常識ではない事をしている状態を表します。
それはつまり、世間一般的には意味が結合しない物事を
結合させていると捉えることも出来ます。

 

これは上記の不気味さの追求にも見て取れる通り、
倒錯というものは多少なりとも不気味さを生じさせます。

 

 

そして、二次オタの趣味というものは、
多くの点で、子供の遊びや、子供の心理と共通点が多いのです。

 

・小、中、高と思春期の女の子を好きになるのは、
模範的に考えると同年代であるべきです。つまり子供です。

 

・今現在アニメの主流のひとつとなっている「ほのぼの系アニメ」は、
絵本のように争いが無く幸福で満たされた世界です。
絵本や「いないいないばぁ」のような牧歌的な作品は模範的には子供が読むものです。

 

中には深いテーマを扱い大人が読むことも想定した絵本もありますが、
基本は幼児向けです。

 

・漫画、アニメも社会の模範的には子供の見るものです。

 

・萌えアニメを非難された場合、根本が性的倒錯の結果なので、
一般人相手に論理的に切り返すことは困難になり
その結果、個人主義や感情論になってしまいやすい傾向があります。

「別に誰に迷惑かけてる訳じゃないからいいじゃないか・・・!」
と、壁を作ることくらいしか、回避する方法はありません。

 

共感してもらうことは出来ませんし、
非難してくる人は最初から私達を排除する気で来ています。

 

くやしいですが、言い返せません・・・・!

 

このように、我々二次オタは大人の身でありながら、
子供的な嗜好を持っている事で、
一般人との感覚のズレが生じ、
不気味がられてしまうのです。


 

 

そして二次オタになる人というのは、
多くの場合が思春期に適切な交友関係や恋愛関係を築くことが
出来なかった人がなるケースが多いと私は考えます。

 

それは、思春期の時期に適切なステージを踏むことが出来ず、
心の発達段階で子供を卒業できなかった人が、
子供のままの心を満たしてくれる場を求めて
二次元の世界に足を踏み入れるのではないか、そう私は思うのです。

 

心のどこかが、さみしいのかもしれませんね・・・

それが理由で二次オタはどこか、自信が無いのかもしれません。

 

 

 

 

 

まとめ:では二次オタどこで生きていけばよいのか

 

まとめですが、二次オタがなぜ気持ち悪いのかというのは、

一般人が理解できない、幼児性のある趣味に、
精神的、性的に依存し、現実生活での自信を失ってしまう


それが極端に肥大化した時、自らの社会的地位や立場を
わきまえない見た目や言動をしてしまい、

一般人からはそれが理解できない不気味な存在として認識されてしまう

という事でした。

 

 

 

 

それでは、二次オタは性倒錯者であり、共同体倫理から外れた存在となると、
どのような場所にいれば良いのか。
一般人のいる共同体に所属していても気持ち悪がられてしまいます。

 

 

一般人に認められないなら、一般人のいるコミュニティには
居られないじゃないか・・・。

 

 

じゃあ一体どこに行けばいいのか・・・。

 

 

続きの記事で、二次オタはどうしたら
批判や迫害を受けずに生活できるのかについて私の見解を述べます。
では二次オタはどこで生きていけば虐げられないのか