こんにちは、ゆきけーです。

今回は、日本人の、特にクリエイターや技術職の方々が陥りやすい、
落とし穴についてお話します。

 

「いいものを作れば売れる」

こんな言葉を、何度か聞いたことがあると思います。
ですがご存知のように、世の中いいものであっても
中々売れないケースも多いですよね。

今回はそんな「いいものを作れば売れる」という言葉の裏側の
真意についてお話していこうと思います。

 

言葉の背景

そもそもこの言葉はどんな時言われていたのかというと、
バブル時代の何でも右肩上がりで、作れば売れた時代です。
その時ならそりゃ売り方とか考えなくても良かったのでしょうけども、
今は違いますよね。

 

あとは、技術者の人やクリエイターの方が、
自分の作品がウケなかった時に、思いやすいですね。

「ウケなかったのは自分が下手だからだ・・・
もっと上手ければよかったのに・・・」

とかですね。

確かにそういった職業は、実力が如実に作品に出ますし、
嫌でも自分より上の人と、シンプルな力量の差
という現実に晒されやすいです。

ですが、果たして上手なら本当に売れるのでしょうか・・・?
上手でも仕事が少ない人がけっこういます。
一方で、単純な実力が低くても売れてる人もいます。

 

この違いは何なのか。
クオリティが高いということと、売れるということは違うのか。

今からそれについて説明していきます。

 

 

「いいもの」と「売れる」の間の壁

まず「売れる」ということについて考えます。

売れるというのは、そのお客にとってお金を出してでも欲しいもの、
だということですね。
かつ、お客の感覚でその商品の魅力と値段のバランスが
許容範囲内であれば、お客は財布からお金を出します。

 

では一方、「いいもの」について考えます。

売買における商品としての「いいもの」というのは、
買う客にとって素晴らしいと感じたものです。

一般にはクオリティが高ければ
間違いなく「いいもの」とされています。

では、いいものであれば、素晴らしいと思えば、
みんながお金を出して買うのでしょうか?

 

それは、違います。

 

 

誰にとって「いいもの」なのか

なぜかというと、
その商品を欲しいと思う客が
どれだけいるかという問題があるからです。

例えば、ものすごく壊れにくく、長年使える
高品質な洗濯ばさみを作っても、
大抵の人は洗濯ばさみにはそれほどの性能を求めてません。
それに絶対に普通の洗濯ばさみより値段が高くなりますしね。

多くの人にとっては、挟めればいいや、というニーズしかないからです。

多機能だったり安かったりすれば売れるかもしれませんが、
ただの洗濯ばさみを
高品質にして値段を高くしたところで、需要は少ないです。

洗濯ばさみ会社の人が
「質の高いものを作っても売れないじゃないか!」
と叫んでそうですが、残念ながら当然と言うしかありません。

商品や作品が、どんな人にとって喜ばしいものなのか、
商品を作ったり売ったりするときには考えると、
より理解が深まり、売れやすくなります。

 

言葉の本当の意味

お客の気持ちを考えず、
ただ自分のできること、したいこと、得意なことを
無闇にレベルアップさせていったところで、

それがそのまま売れるのは、偶然だったり
余程才能がある場合だけです。

普通の人は、自分の好みや特技も出しつつも、
どんな客をターゲットにするか、
どうすればそのターゲットに売れるかも考えて作ったり
売る必要があります。

そしてターゲットを決めれば、その人へ響くように商品を作り、
その延長線上から出ない範囲でなら、
クオリティを上げていけば売り上げは上がります。

ここが「いいものを作れば売れる」の真の意味だと、私は思います。

 

「売れる」「いいもの」を作るには

そして、そうやって考えたターゲットに商品や作品を発表して、
ちゃんと狙ったような反応が取れているかを調べるのも、
次に生かすために重要なことです。

それが無ければ、考えた作戦がちゃんと
ターゲットに刺さっているかを確認できないので、
それが正しかったかどうかを答え合わせできないからです。

 

お客を考えない、製作者の独りよがりな商品になっていないか、
ちゃんと狙った層に届いて反応してもらえてるか、
色々な手段でフィードバックを取り、結果を蓄積させていくことで、
やればやるほど、どんどんノウハウを溜めることができます。

 

その為には、批判にも一部耳を傾けることも
必要な事かもしれません。

批判の内容が明らかにある一点だけばかり批判されていたら、
それは誰が見ても悪い点だったとも言えます。
そこは確かに直したほうが良いですね。

あと非常に冷静で、言われたあなたが
思わず納得してしまうような内容だったら、
むしろそれはありがたい事なので、是非取り入れたほうがいいですね。

 

 

まとめ

まとめですが、
「いいものを作れば売れる」
というのは、

ただ闇雲に自分が今やってることの質を上げれば
勝手に売れることでなく、

誰に対して商品を作り、ターゲットに反応してもらい
買ってもらうには何をどう改良すればいいのか、
そして反応もしっかり見て次回に生かす、

その上で、いいものを作れば、確かに売れる、という事でした。

 

絵師の方でも、ひたすら描けば上手くはなると思います。
ですが、それが他人にウケるかというと、
それはまた別問題だということに注意してほしいですね。

「どんなにがんばっても評価されない・・・才能が無いんだ・・・」
と挫折してほしくないですから。

 

それでは今回も最後まで見てくださり、ありがとうございました!

 

 

 

———-PS———–

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